「あ、もう10年…」を防ぐ!給湯器・エアコンの寿命・点検時期チェック忘れ防止ワザ5選

お湯の出が急に悪くなった、エアコンをつけたら変なにおいがした――そんなとき初めて「そういえばこの給湯器、いつ設置したんだっけ」と気づいた経験はありませんか。給湯器もエアコンも、電源やリモコンのボタンひとつで動いてくれる家電だからこそ、内部の劣化には気づきにくいものです。

ガス給湯器はメーカー各社が「設計標準使用期間10年」を目安として公表しており、ノーリツの製品では10年相当使用するとリモコンに「88」や「888」という点検コードを表示して知らせる仕組みになっています。エアコンについても、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が2013〜2017年度の5年間に起きたエアコン・扇風機の事故404件(エアコン286件)のうち354件が火災事故だったと発表しており、製造から10年以上経過した製品で経年劣化による事故の割合が高まる傾向を注意喚起しています。今回は、こうした給湯器・エアコンの寿命や点検時期を「うっかり見過ごさない」ためのワザを5つ紹介します。

室外給湯器のイラスト

給湯器やエアコンは、壊れて初めて古さに気づくという家庭が多い設備です。壊れる前に寿命の目安を知っておくだけで、慌てずに済みます。

目次

なぜ給湯器・エアコンの寿命は見過ごされやすいのか

給湯器は屋外の目立たない場所に設置されていることが多く、リモコンも「お湯が出る・出ない」の操作に使うだけで、点検コードのような細かい表示にまで注意が向きにくいものです。エアコンも同様に、部屋の高い位置に固定されていて日常的に観察する対象にならず、風が出ている限りは「正常に動いている」と思い込みがちです。

さらに、給湯器やエアコンは冷蔵庫や洗濯機のように毎日買い替えを意識する家電ではないため、いつ設置したかという記録自体が家族の誰の記憶にも残っていないケースも珍しくありません。

機械のメンテナンスをする人のイラスト

裏技1:給湯器本体に「設置年」を書いたラベルを貼っておく

設計標準使用期間10年という目安は、設置した年が分からなければ判断のしようがありません。給湯器を新調した年、または引っ越して使い始めた年を、本体の側面や扉の裏など目立たない場所に耐水ラベルで貼っておきましょう。次にリモコンにエラーコードが出たときや、点検の要否を業者に相談するときにも、設置年がすぐ分かると話がスムーズです。

ラベルライターで印字しておけば、手書きより数字が読み取りやすく、湿気の多い屋外設置でもにじんで消える心配がありません。

裏技2:リモコンのエラーコード「88」「888」などを先送りにしない

ノーリツの給湯器では、10年相当の使用でリモコンに「88」または「888」という点検時期の表示が出る仕組みになっています。この表示が出ても、お湯が問題なく出ている間は「まだ大丈夫だろう」とそのままにしてしまいがちですが、表示は経年劣化が進んでいるサインです。表示が出たら早めにメーカーや施工店に点検・交換の相談をしておくと、真冬の急な故障で「お湯が出ない」という事態を避けやすくなります。

点検コードは「まだ使えるけど、そろそろ考えておいてね」という機械からのサインだと捉えておくと、慌てて業者を探す事態になりにくくなります。

裏技3:石油給湯器・石油ふろがまなら、メーカーからの点検通知を保管する場所を決めておく

経済産業省の「長期使用製品安全点検・表示制度」では、2021年8月の見直し以降、法定の点検通知が届く「特定保守製品」は石油給湯器と石油ふろがまの2品目に絞られています。該当する製品を使っている家庭には、設計標準使用期間が近づくとメーカーから点検のお知らせが郵送で届く仕組みです。ほかの郵便物に紛れて見落とさないよう、届いたお知らせを保管する場所をあらかじめ決めておきましょう。

取扱説明書や保証書と同じファイルボックスにまとめておけば、点検通知が届いたときにもすぐ見つけられます。

裏技4:エアコンは使い始める前に「試運転」で異音・においを確認する

エアコンは石油給湯器のような法定の点検通知制度の対象外ですが、NITEの調査では製造から10年以上経過した製品で経年劣化による事故の割合が高くなる傾向が示されています。本格的な冷房・暖房シーズンに入る前に一度試運転をして、いつもと違う異音がしないか、焦げたようなにおいがしないか、コンセントや電源プラグが変色していないかを確認しておきましょう。シーズン初日にいきなり不具合に気づくよりも、余裕を持って業者に相談できます。

エアコンの工事をする業者のイラスト

裏技5:「設置から10年」を家族カレンダーに書き込み、点検・買い替えを話し合う予定にする

設置年をラベルで把握できたら、そこから10年後の年を卓上カレンダーやスマホのカレンダーに書き込んでおきましょう。「そろそろ10年」という予定が可視化されていれば、実際に不具合が出る前から点検や買い替えの予算について家族で話し合う時間を作れます。突然の故障で慌てて業者や機種を選ぶより、余裕を持って比較検討できるのが大きなメリットです。

卓上カレンダーに設置10年目の年を書き込んでおけば、毎年めくるたびに自然と目に入り、記憶に頼らず点検のタイミングを把握できます。

実際に家庭の設備を見直してみると、給湯器やエアコンの設置年をはっきり覚えている家庭は意外と少ないものです。ラベル1枚と予定1件を用意しておくだけで、判断の材料がぐっと増えます。

よくある質問

Q. 給湯器はまだ普通にお湯が出ているのに、10年で交換しないといけませんか?
10年という目安は必ず故障する時期を意味するものではありません。ただし修理部品の保有期間が生産終了から10年程度とされているため、10年を超えたあとに不具合が起きると部品切れで修理できない場合があります。10年を超えたら、次に不具合が出たときの選択肢として交換も視野に入れておくと安心です。

Q. エアコンの試運転はいつ行えばいいですか?
冷房・暖房を本格的に使い始める少し前、例えば梅雨明け前や秋の終わりごろに一度スイッチを入れて、異音やにおいがないか確認しておくのがおすすめです。シーズン中いきなり不具合に気づくより、余裕を持って対応できます。

Q. 石油給湯器を使っていない家庭にはこの話は関係ありませんか?
法定の点検通知が届く制度の対象は石油給湯器・石油ふろがまですが、ガス給湯器にもメーカー独自の設計標準使用期間や点検コードの仕組みがあります。制度の対象かどうかにかかわらず、設置年を把握しておく習慣は共通して役立ちます。

まとめ:5つの点検・寿命チェックワザを比較

ワザ 手軽さ 効果が出るまで 向いている人
①給湯器に設置年ラベルを貼る ★★★ すぐ 設置年を忘れがちな人
②リモコンのエラーコードを先送りにしない ★★★ すぐ 点検表示を見て見ぬふりしがちな人
③石油給湯器の点検通知を保管する場所を決める ★★☆ すぐ 石油給湯器・ふろがまを使っている家庭
④エアコンをシーズン前に試運転する ★★☆ シーズン前 エアコンを長年買い替えていない人
⑤設置10年目を家族カレンダーに書き込む ★☆☆ 次の節目から 家族で相談するタイミングを決めたい人

給湯器もエアコンも、動いている間はつい後回しにしてしまいがちな設備です。まずは設置年を調べてラベルに書き出すところから始めて、突然の故障で慌てることのないよう、少しずつ点検の習慣を整えていきましょう。

完璧な点検スケジュールを目指さなくても大丈夫です。まずは設置年を確認するところから、少しずつ整えていきましょう。

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